旧国道13号線 栗子峠

福島側

その7
(山越え区間〜大平集落跡)


高平隧道旧道に始まり旧山神橋、中野第一・第二トンネル旧道、大滝第一・第二トンネル旧道、
旧猪沢橋、旧大路橋、新沢橋、旧新沢橋、そして連続ヘアピン区間。
栗子峠へのアプローチ道路の旧道群を紹介してきましたが、
いよいよ栗子隧道福島側坑口への区間が始まります。

山を登り切り、自転車を捨て、一つの峠を越えると
そこはかつて人の営みのあった大平集落跡です。
こんな山奥での生活には不便もあったことでしょうね。






↓↓↓大平集落跡の場所↓↓↓
mapion

通行日 
2004年5月2日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。


(この区間は地図に掲載されていないので概略図をを作成しました。
レポート中の番号は概略図の番号に該当しています。)
概略図はこちら





そうしてついにヘアピン区間終了直前。
普通の峠道であれば「峠」と呼べるものはとうに超えている(二ツ小屋隧道の地点)
がここ万世大路においては尚、2つ目の峠が迫るも目指す「栗子峠」へは
さらに山を降り、沢を2つ渡り、連続ヘアピンで急勾配を稼がなければ
たどり着けない場所にある、恐ろしい・・・




視界が開けた。
まだ緩やかには上り勾配が続いているが、とりあえず連続ヘアピンによる
上り区間は落ち着いた。
進行方向左側(西側)には遮るものは無く、遠くまで見通すことが出来た。




33 地点
それはこんな光景である。
目前には山、その向こうにも山、さらに向こうにも霞んで見える山・・・
何かとんでもない場所へ来てしまったような気がしてきた。
とにかく山深い、と言ってもここは奥羽山脈の只中なのだから当たり前なのだが。




道端にこんなものが設置してあった。
上面には「平成15年12月末までこわさないで下さい」
との文字が。って既に壊れ気味であるが(あ、もう期限過ぎてるからいいのか)




34 地点
再び視界は遮られ、山の中へ。
このあたりはだいぶ自然に帰ってしまっている。
現在は烏川橋手前の倒木が車の通行を妨げているが、
そういったこともこういった荒れの原因になる。




高い木が少ないここにあって法面にぽつんと生えた木。
この地の厳冬を乗り越えたたくましい、生命力を感じる木である(?)
なんとなく気になったので・・・





35 地点
そして・・・道が一つのピークにさしかかろうとした時、ついに本格的な残雪が現れた。
おばらさんによれば
「この先はもうすぐ下りになり、後の区間は自転車は役に立たない」
とのこと。ということは・・・やっと自転車を捨てる時が来た、ということだ!
何気に(非常に)嬉しい(^^)
2人仲良く用を足して(※変な意味ではありません)、
自転車を法面脇に寄せ、いざ残雪上へ!





36・37 地点付近
断続的に続く残雪区間。
まだ時間的に雪は硬く締まっているので雪の上と言っても
以外に安定感はある。しかしところどころ(木の近くなどでは)雪の層が
薄い部分があるので注意はしなければならない。
それにしても・・・体が軽い!先ほどまで疲労感を感じていたが嘘のように
それが消えたような気がする。「自転車」という荷物を捨てた効果は大きかった。
おばらさんの言った通り、道はすぐに下りになり大平集落跡の沢へ向かっていった。





38 地点付近
残雪区間を抜けた後も、中途半端に解けてぬかるみを形成している道は
左のような場所ではあまり問題にならないが、右のように植物とタッグを組むと
かなり嫌らしい区間となる。
タッグにはタッグで勝負だ!と気張らないほうが楽に抜けられる。





39 地点付近
気張らないで進むと下り坂の先に広場のような場所が見えた。
大平集落跡入り口に到着である。
例の倒木が無ければ車で到達できるのはここまでだ。(もちろんそれなりの車で)
この先は徒歩以外では絶望的な路面状態になっているはずである。
まあバイクで到達されている超絶的な方もいらっしゃいますが・・・

次回からはさらなる廃道区間の始まり始まり〜・・・(T_T)



つづく
(大平橋)



その1 / その2 / その3 / その4 / その5
その6 / その7 / その8 / その9 / その10
最終回 / 山形側へ



万世大路 メニューに戻る

道部屋に戻る

トップに戻る