国道121号線 大川ダム 旧道
その9
国道121号線、会津若松市と下郷町の境に広がる若郷湖を作り出した大川ダム。
この大川ダムによって旧国鉄会津線、三島通庸によって建設された会津三方道路、そして
いくつかの集落が湖の底に沈むことになりました。
しかし一つだけ水没を免れたものがあります、それは国道。
恒例のダムレポート、開始です。
↓↓↓若郷湖(大川ダム)の場所↓↓↓
通行日 2004年9月25日
走行レポート
※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。
ダム周辺の旧道概略図+αはこちらです。
40 地点
さきほどの合流地点に戻ってきました。
それでは続いて右、行きます。
「藪化しすぎだよ・・・」
と呟きながら、そしてニヤニヤしながら突入、妖しいですねー(^_^;
46 地点
ガサガサと草を掻き分けながら進みます。
左に見える白いコンクリの壁は、さきほど通った左側の道の路肩です。
どうやらこれのおかげで本来の道幅の半分ほどが占められてしまっているようです。
どうりで入り口部分が狭いはずです・・・(-_-;
そしてふと路肩に目をやると、
おお!年季の入った石柱が!
国道時代はこの石柱が路肩を示し、そしてガードレールの代わりを
していたのでしょうね。
「穴」には鉄棒でも渡してあったのでしょう。
こういった石造りのものは古い国道や県道で見かけることがあります。
古い橋の欄干などもこのタイプのものが多いですね。
しかしガードレールやロープに比べると背が低く、とても転落防止に
なったとは思えませんが。
さらにガサガサと草を掻き分けると、コンクリの壁が終わり、
そこに国道の面影を残す道が現れます。
47 地点
途端に視界が開け、そこには旧国道の残骸が。
道幅は本来のものへ戻り、路面の中央にはまだ辛うじて
アスファルトが顔をのぞかせていました。
この道には管理人が旧国道に求めるものが詰まっています。
朽ちた舗装路面、侵食する植物。
過去に繁栄した事実と、もはや車が通行することは無いという事実。
このまま誰にも顧みられることなく朽ちていくのであろう、その姿が・・・好きです。
(正確には管理人のような物好きに顧みられてますけどね(汗))
さて、「全部同じ景色に見えてきた」という方、
ちょっと変化が現れますよ(^^;
なにやら右の写真、奥のほうがオカシイぞ・・・
48 地点
すると道が途中で半分ほど削られていました。
いわゆる「ワッフル」な処理を施された路肩の下はすぐダム湖。
ダムの建設に当たってダム湖の周りを補強する工事によって
旧国道の一部を削り取ってコンクリで固めたようです。
そんな区間を少し進むと削られていた部分が復活、
その先はどうなっているのか?
また廃道か、それとも?白いものが見えますが・・・
49 地点
おお、これは!
まるで現役のようなこの雰囲気!(言いすぎ)
輝くアスファルト!(草生えてます)
センターラインも!(これは感動(T_T))
この瞬間、こうした場所に巡り合ったとき、
「来て良かったなぁ」
と思うのです。少なくとも今、この時間はこの立派”だった”道を独り占め出来る。
舗装道路の廃道が好きな理由はここにあります。
ところで白く見えていたのはどうやら流木のようです。
これはダム湖の水位が上昇するとこのあたりは水没する、ということですね。
「水没旧道」
ますますこの道、好きになりそうです。
つづく
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