国道121号線 大川ダム 旧道

その1


国道121号線、会津若松市と下郷町の境に広がる若郷湖を作り出した大川ダム。
この大川ダムによって旧国鉄会津線、三島通庸によって建設された会津三方道路、そして
いくつかの集落が湖の底に沈むことになりました。
しかし一つだけ水没を免れたものがあります、それは国道。
恒例のダムレポート、開始です。





↓↓↓若郷湖(大川ダム)の場所↓↓↓
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通行日 2004年9月25日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。


ダム周辺の旧道概略図+αはこちらです。




1 地点
ダムサイトより下流側、会津若松市内からR121※を南進すると
芦ノ牧温泉手前の上三寄地区にて旧道が分岐します。
ダムまではまだ少し距離がありますが、ここの旧道もなかなか味があるので
レポートはここから始めることとします。
それではダムに向かって旧道を進んでいきます。


※R118とR121の重用区間となっており、地図等でも表記は路線番号の若い「R118」
となっていますが、旧道化の時点でR121単独区間だったことから
本レポート内では原則的に「R121」と表記します。




旧道入り口には「通行止め」看板がありました。
はて?以前はこんな看板は無かったが・・・
どうやら上小塩の引下集落までは通行可のようですので
行けるところまで行ってみることにします。




旧道は完全な生活道路として機能しており、いたって静か。
廃道探索時のように不審な行動をしているとすぐに
しょっぴかれてしまうかもしれません。




2 地点
すぐに会津鉄道の踏み切り。
主要国道で踏み切りを渡らなければならない場所もめっきり少なくなった今、
こういった風景も旧な雰囲気を醸し出してくれます。
(R121沿いではこの先、田島町内で踏み切りがありますが・・・)




現道は集落を通らずに、ここで阿賀川(大川)を右岸から左岸へ渡って行くのに対し
旧道は正直に阿賀川沿いをトレースしています。





3 地点
現道をくぐるとすぐに闇川(くらかわ)を渡ります。
ここに会津鉄道の闇川鉄橋があります。
珍しい構造の橋で、旧道のすぐ直近にあるのでその存在感を
存分に感じることが出来ます。
下の写真は同じ橋上で振り返った阿賀川の様子。

この闇川鉄橋については「街道web」様にレポートがありますので
詳しくはそちらをご覧ください。
「寄り道」→「橋梁web」→「29 闇川橋」




4 地点
一直線に集落と集落をつないで行く旧道。
現役のようにも見える快適な区間。




5 地点
かと思うと薄暗い切り通しの中、苔むした電柱と「警笛鳴らせ」が
やはり旧道だということを思い出させる、良い雰囲気ですよね?
ちなみにここはバス路線になっているのでたまにバスが通ります。




6 地点
しかし、さらに良い雰囲気なものが・・・
廃ドライブイン、これこそ繁栄した旧道の象徴!
「ドライブイン」という言葉自体があまり使われなくなってきている(ような)今、
二度と繁栄することの無いであろう、その姿は哀愁を漂わせますね。
しかも普通、郊外のようなところにあるのがドライブインとしては多い例だと
思いますがこれはモロに集落内にあり、ここがもはや国道では無く交通量も
ほぼ地元の方のみという状態でますます(^_^;
さらにこの袂には現役のバス停まである。
ここは昔どんな風に賑わっていたのだろうか・・・




そしてドライブイン跡から進行方向に目を向けると集落最後の家屋の先に
「通行止め」の看板が見えた。




7 地点
「土砂崩れのため通行止め」のようです。
もしかしたら今夏あった豪雨の影響かもしれませんね・・・
無論、進む。



つづく


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