国道121号線 大川ダム 旧道

その6


国道121号線、会津若松市と下郷町の境に広がる若郷湖を作り出した大川ダム。
この大川ダムによって旧国鉄会津線、三島通庸によって建設された会津三方道路、そして
いくつかの集落が湖の底に沈むことになりました。
しかし一つだけ水没を免れたものがあります、それは国道。
恒例のダムレポート、開始です。





↓↓↓若郷湖(大川ダム)の場所↓↓↓
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通行日 2004年9月25日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。


ダム周辺の旧道概略図+αはこちらです。




32 地点
所変わってここはダム上流側の現道と旧道の分岐点
旧道は現道から別れて若郷湖方面に右折、現道は
旧道分岐後、すぐに下郷トンネルに吸い込まれて行きます。




その交差点にあった一つの標識。
「迂回路なし」
これって結構衝撃的な言葉ですよね。
しかもここは冬季でも南会津地方から会津地方の中心都市である
会津若松市へ抜けることの出来る数少ない幹線道路であるにもかかわらず、
「迂回路なし」の一言で片付けられてしまっています。




33 地点
では交差点を右折し、旧道へ入ってきます。
小出の集落内を一直線に貫く旧道。
現在は県道214号芦ノ牧温泉南停車場線となっています。




集落を抜け、視界が開けてくると見えてくるのが
大川ダムによって出来た湖、若郷湖を一気にまたぐ
大川湖面橋が見えてきます。




34 地点
そしてその湖面橋の直前で旧道は湖を渡らず、
左方向に分岐して行きます。
写真に写っている標識のの方向が旧道です。




この交差点は結構広いスペースがあります。
丁度良いのでここに車を止めて探索に向かうとしますかね。




右方向はすぐに大川湖面橋です。
そして若郷湖の眺め。
右の写真、写真左側に旧道がへばりついているのが見えます。
地図上では湖岸線と旧道はかぶっていないようですが、
果たして水没はしていないのか・・・
とりあえず進んでみるしかないですね。





旧道へ進入。
この先に畑があるのでほんの少しの区間は閉鎖されずに残っています。
「栗」がたくさん落ちてます。




35 地点
そして畑への分岐を分けると早速ゲート。
左側が旧道です。
ちなみにこの畑へ降りる右の道はかの三島通庸が開削した
「会津三方道路」の一部であると推測されます。
残念ながら現在では桑原集落(現在は付近の高台に移住)と共に
湖の底に沈んでいます。
まあ、これについては別の機会に・・・
さっそく旧道に入っていきます。




36 地点
旧道。
ゲートを越えると道幅が急激に植物によって狭くなります。
たまに車両も入るのでしょうか。
苔が路面の中央にのみ生えています。




路肩はガードロープで守られています。
しっかりと張られておりいまだ現役。




それほど路面の荒れも無く、道の寂れ具合のみを堪能できる
優秀な旧道です。(と思う)
路肩の落石防護ネットと法面処理はさすが元国道といったところですね。




37 地点
こんな味のある石垣+コンクリで作られた立派な法面もあります。
このあたりまで来ると進行方向右側は湖です。
そして左側はこのような法面。
斜面に切り開かれたわずかな土台を縫うように旧道は続いて行きます。
探索は楽、されども萌える旧道。
(ま、見てる方はどうだか分りませんが^^;)



つづく


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