旧国道13号線 栗子峠

山形側

その4
(切り通し〜隧道前のヘアピン)


栗子峠福島側を攻略したおばらさんと管理人は続いて
山形側から隧道へのアプローチに挑むことにした。
疲労困憊の体に鞭打って再び戦いが始まる・・・

中間地点も過ぎ、自転車も乗り捨てた2人は身軽になったその身で
一路隧道を目指す。





↓↓↓米沢砕石付近の地図↓↓↓
mapion

通行日
2004年5月2日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。


(概略図をを作成しました。レポート中の番号は概略図の番号に該当しています。)
概略図はこちら




25 地点
路肩には残雪がいたるところに現れ始めている。
いよいよ標高が高くなってきた証拠だ。
と、この地点でなにやら進行方向(峠方向)から誰かやってくるではないか!
一瞬、ビクッとした(^_^;
するとそれは一人の老人であった。
このご老人、山形側から隧道まで行き、そこから峠へ直登し帰る途中であるとのこと。
なんというすばらしい健脚の持ち主だろうか!マジすごい。
少し言葉を交わして別れる。






26〜27 地点
路面状態が良いように見える場所でもコンディションは悪い。
とにかく残雪が溶けてきてぬかるみが多い。
そして枯枝の応酬。
残雪も先ほどまでの福島側のそれと違って、時間はすでに14時半を回っている。
気温が上がり残雪も緩んでいるため、気を抜くと
踏み抜いてしまいそうになる。




28 地点
そうして進むとまた現れた、道路遺構だ!
今度はコンクリの法面処理に加え、丸石がびっしりと精巧に
積み上げられ苔むした石垣。
その存在感に思わずため息が出る。




29 地点
その先には今度は同じような丸石で作られた石垣が
路肩の補強として施工されていた。
なるほど、確かに切り立った崖になっておりこの施工が無かったら
この道も無事では無かったのかもしれない。
近代の道が廃止後数年で廃道化し、路肩の崩落や土砂崩れによって
通行不可能になっている場所が散見されるのに対し
この道は奥羽山脈の只中で非常に厳しい、というか厳しすぎる
この環境下にありながら福島側、山形側とも峠の隧道以外は
決定的な災害に見舞われていないことが非常に不思議である。
しかもすでに廃道化後40年が経とうとしているにもかかわらず、だ。




30 地点
道路遺構にご満悦で進む。
道はヘアピンで高度を上げることも無く、ゆったりとその標高を上げながら
延々と続いている。






いくつかの荒れた区間を進む、ひたすら進む。
そうすると前方の景色に変化が現れた。
行く手を防ぐような高い山が近づいてきたのだ。






31 地点
そしてついに現れたヘアピン。
地図によれば峠の隧道前には2つのヘアピンがあることになっている。
隧道は近い、しかし気持ちは焦るも残雪が邪魔してなかなか
サクサクとは行かないところがじれったい。




32 地点
もう少し、もう少し・・・




ああ、この荒れよう(泣)



つづく
(栗子隧道山形側坑口前)




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その6 / 最終回



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