県道12号線 八木沢峠 旧道 (前編)

その2
[3]地点〜[5]地点



県道12号原町川俣線、相馬郡飯舘村と原町市の境には八木沢という峠があります。
現県道は八木沢の集落から一直線に峠へ登り、大きなカーブを描きながら原町市に下ります。
昭和52年に国有林を切り開き、現在のルートが完成しましたがそれ以前は
くねくねとした道にきついヘアピンカーブを兼ね備えたそれはそれは険しい道だったようです。
その旧道の全貌をレポートします。




↓↓↓八木沢峠の場所↓↓↓
mapion

通行日 2003年9月28日
走行レポート

レポート中の番号はすべてこちらの「概略図」と対応しています。


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




[3]地点
例の林道分岐点、それでは意を決して正面の藪に突入!
・・・する前に車に常備している「廃道突入グッズ」を取り出す。
今回装備したのは「(堅めの)帽子」、「作業用手袋」、「長靴」
「ナタ」、「鎌」等々
ではいざ出陣!




と、のっけから前が見えない・・・と言うか本当にこっちなんだろうか・・・
と不安になりつつも藪を掻き分けて進もうとするも
目に見えるものほとんどが「草」ではなく「枝」!
しかも棘付き・・・
ついでに足元はグチャグチャと湿っているうえに振り払った枝が
からみついてきて進みにくい。




植物との格闘の中、なんとか活路が無いか?探した結果
路肩?と思われる痕跡を発見!しかもその付近は
比較的植物が少ないこともあってそこをしゃがみ背中を丸めながら
なんとか通過、するとそこには・・・




植物が少し途切れるとそこに微かな道筋を発見。
やはりここが・・・確信に変わった瞬間です。




約10分ほどの格闘の末、なんとか藪を抜けることに成功し記念に
今通ってきた藪を撮影。
おそらく距離としては車を止めた場所から数十mしか無いと思われますが・・・




そして振り返ると、そこにははっきりと過去に道があった
跡がありました。




[4]地点
そして歩を進めると林に囲まれた切り通しが現れました。
ここまで緩やかな登りとこの後の道の状態からここが旧八木沢峠だと確信しました。
現道同様、旧道も八木沢集落からは大した登りも無く峠に到着しました!
現在の峠同様、切り通しによって開かれた道になっていました。
しかし、八木沢峠旧道の真髄というか険しい区間はこの峠を越えてからのはず。
気合が入ります。




峠付近の法面は写真のような荒々しい岩肌が。
岩肌を削って切り通したんでしょうか?




峠にはこんなものまで落ちていました。
なんとも時代を感じる缶ですねぇ(^^;




峠を過ぎると道は再びこんな状態に・・・
もちろん選択は・・・前進あるのみ!



つづく


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後編 その1 / その2 / その3 / 現道レポ



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