国道49号線 中山峠 旧旧道

その3
(旧・桜橋)


中山峠は郡山市と猪苗代町との境に位置する
国道49号線の峠です。
ここには旧道がありますが、なんと旧旧道の跡もあるとの情報を頂き、
早速お出かけしてきた状況をレポします。




↓↓↓中山峠の場所↓↓↓
mapion

通行日
2004/10/30

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。



(2003年5月)

現道の築堤によって分断された旧道・旧旧道は
トンネルへの右カーブの外側から復活します。
上の写真は旧道レポ時の写真ですが、
旧道・旧旧道はここから左写真奥に見えるヘアピンを経て
峠への最後の登りにかかります。




そのヘアピン部には沢が通っており、
現道は暗渠になっているのに対して旧道は橋で渡っています。
橋と言ってもガードレールが付いているだけで
橋名も書かれていませんが・・・
(正式な橋名については、確信はありませんが「桜橋」である可能性が高いです。
以後、とりあえず便宜上「桜橋」と呼ばせていただきます。)
情報によればこの隣に旧橋があるというのですが・・・




旧道の橋上にはなにやら碑のようなものが捨てられて?いました。
うーん、なんとも景観の悪い(汗)




碑をよけながら橋上からひょっこり脇を見てみると、
「あっ、あった」
という感じであっさりと旧橋発見(笑)
こちらから見る限りではなかなかしっかりした作りに見えます。




旧橋を渡るべく、3枚上の写真の場所(橋の手前)から入ります。
ここから分岐している道は「ヨスケ峠」への道です。
(現在は越えられないと聞きます)
写真がヨスケ峠への道ですが、分岐直後に
駐車スペースのようなちょっとした広場があるのが見えます。




この広場の端、写真の場所が旧旧道の路面だったと思われるところです。
現在ではすっかり植物に覆われて、道だったことなど
まったく分からない風貌ですね・・・




奥へ進んでみると案の定、平場が見つかりました。
秋も深まりつつある季節、路面にはびっしりと落ち葉が堆積していて
少々ぬかるんだ地面。
程なく旧旧道の路面は笹に覆われ、両脇の枝植物の
幅がかろうじて当時の幅員を伝えています。





笹薮に入るとすぐ、進行方向右側に旧道の橋の側面が見えて来ました。
と、いうことは目の前に旧橋があるはず・・・
と思って笹薮と枝をかき分けると、
おおっ!ガードレールだ!
しかも支柱が石とは・・・




橋上は旧道側(北側)の藪が深くなっていますが
南側はガードレールが落ちていたりしますがご覧の通り藪も少なく、
沢へ降りるのも容易そうです。
早速橋の全景を見るべく沢へ降りていきます。




そうして見えた旧・桜橋の全貌、両脇から隧道の翼石のように
施工された苔むした石垣が印象的な立派な石橋です。
竣工年度は不明ですが、石造りの外観や転落防止柵の支柱が石造りであることなどから
昭和初期の竣工なのかもしれません。
昭和41〜42年、国道49号線沿線の峠では相次いで道路改修が行われ、
トンネルの掘削、路面の拡幅・舗装などが実施されました※が、
この橋の放棄がそれと関係があるのかもしれませんね。
旧道の橋の竣工時期が不明な為詳しくは分かりませんが・・・

※県内では会津坂下町の七折峠旧旧道、柳津町の藤峠旧道、西会津町の車峠旧道
そして同じく西会津町・県境の鳥井峠旧道などの峠が改修されました。




橋両側の石垣も西側(左写真)のものは半分程が失われているようでした。
しかし残骸が川に落ちておらず、片付けられた様子を見ると
まだ管理されているときに落ちたのでしょうか・・・?




旧橋から見た旧道の橋。
あちらは機能性重視のそっけない作りですね。
ヘアピンカーブの外側ということでガードレールが2階建になってます。
ところで現在の中山トンネルの竣工は平成元年なので、
もし旧橋が昭和40年代の改修で放棄された結果、旧道が作られたとすれば
写真の橋も竣工から20年弱で放棄されたことになります。
ちょっともったいない?(^_^:




旧橋を後にすれば、旧旧道はすぐに旧道に合流します。
そしてこの旧道も写真奥に見える現道と交差(つながってはいない)して
峠方向へ向かいます。



つづく



その1 / その2 / その3 / その4




道部屋に戻る

トップに戻る