国道49号線 中山峠 旧旧道

その4

中山峠は郡山市と猪苗代町との境に位置する
国道49号線の峠です。
ここには旧道がありますが、なんと旧旧道の跡もあるとの情報を頂き、
早速お出かけしてきた状況をレポします。




↓↓↓中山峠の場所↓↓↓
mapion

通行日
2004/10/30

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。



(2003年5月)

旧道・旧旧道は現道と交差して峠方向へ向かいます。
写真の場所がその交差地点。
写真左側にすぐ中山トンネル郡山側坑口があります。
左端に見える朽ちた落石防護ネットは旧道のものです。
現道と交差すると旧道・旧旧道はすぐに鉄道の沼上トンネル坑口上を
跨ぐ形になっていますが、ここに片桟橋(ガードレールが2重になっているところ)
が設けられています。
(写真にマウスを乗せると片桟橋の場所が表示されます。)




片桟橋。
銘板の通り、1967年11月竣工です。
1967年(昭和42年)といえば磐越西線が電化された年でもあり、
電化に伴って新しい沼上隧道も使用開始されています。
旧旧道時代はこの場所も幅員が狭く、鉄道トンネル上の斜面の関係上
幅員を稼ぐには片桟橋を設けるしかなかったのでしょう。

橋名ですが、桟橋下の銘板には橋名らしき名前が書かれていたのですが、
いかんせん文字がつぶれていてはっきりと分かりません。
管理人的には「一算橋」かな?とも思うのですが
それとも「一」はハイフン「-」で単純に算橋=桟橋か??




桟橋の下の旧隧道は後で眺めることとして、
短いですが旧旧道の最後の区間を先に見てしまいましょう(←こっちがメインですがw)
昔の幹線国道によくあった3本線の太いセンターラインが
画面中央ですっきりと消えています、峠手前の路肩崩落地点です。
最初にこの崩落を目撃してから4年経ちますが、
今回も崩落はそれほど進行している感じはないですね。
旧道はこの先峠へ見通しのそこそこ悪い左カーブで突っ込んでいきますが、
問題の旧旧道はこの旧道のさらに外側(谷側)に膨らんでから
峠方向へほぼ直角カーブとなっていた最悪の線形でした。




そうしてガードレールの外側(東側)を見てみると・・・
ありました、旧旧道跡と思われる平場が見えます。
旧旧道はこのあたりから分岐していたようです。
ガードレールを乗り越えてちょっと入ってみます。






そこにはまぎれも無い旧旧道の姿が!
まさかここまで鮮明に残っているなんて・・・
旧道より一段低い、崖側を雑木林に覆われた部分に残る旧旧道。
道沿いにはコンクリートのブロックや、ガードレールの支柱?
と思われるものが散見されました。
これらは旧道関係の構造物なのか?それとも・・・




旧道と崖に挟まれた完全一車線の旧旧道。
「現役時代は車で通るのは困難だった」
との証言もこの風景を見れば頷けます。
拡幅工事から38年、管理人より一回り上の年月を
廃道として過ごしているのですね。




そして旧道の路肩崩落現場脇に差し掛かると
案の定、旧旧道も無事ではなかったようです。
旧道の標識は傾き、ガードレールも旧旧道まで落ちていました。
同時に道筋は判然としなくなり、旧旧道はここで姿を消してしまいました。
しかしもう峠直前、このまま斜面を進むと、




旧道の峠の外側に出ることが出来ました。
ここで旧旧道は90°に近い角度で峠側を向きます。
ここまでの幅員にこの急角度ではかなりの難所ですね。




旧道の峠。
旧道化後15年以上経過してもなお、この立派なアスファルトに
幹線国道を誇示するかのような太いセンターライン。
しかしハッキリと「管理されていない」という寂れた雰囲気。
「これが・・・旧道だ!」
と一人で気分を高揚させながら峠を後にしました。

以上で旧旧道のトレースは完了です。
以下、おまけでお楽しみ下さいw



おまけ1
darkヘビと遊んでみる(^o^)
(sunnypandaさん、ゴメンなさい)



ヘビと遊んでみました。(動画です:約900KB)
darkビビり症です(汗)


おまけ2
磐越西線・旧沼上隧道




旧道の桟橋上より。
左写真、下に見えるコンクリートは現・沼上隧道上部。
マウスを乗せると旧線跡、R49旧道、旧旧道が表示されます。
桟橋脇から降りていきます。
途中藪が濃いので足元が見えにくく、危ない箇所もあるので
慎重に下っていきます。




そうして現・沼上隧道と旧・沼上隧道の間に降りてきました。
正面からご対面です。
明治の隧道らしく、レンガ造りの重厚な作りです。
中へ入るぞ!と思ったら塞がれてました(^_^;
(写真にマウスを乗せると・・・)
以上、短いですが鉄道トンネルレポでしたw

この付近には磐越西線の旧隧道が多数存在しています。
この隧道を含めて、TUKAさんの「街道web」内に
詳しいレポートがありますのでぜひどうぞ(^_^)
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