国道49号線 中山峠 旧旧道

その1

中山峠は郡山市と猪苗代町との境に位置する
国道49号線の峠です。
ここには旧道がありますが、なんと旧旧道の跡もあるとの情報を頂き、
早速お出かけしてきた状況をレポします。




↓↓↓中山峠の場所↓↓↓
mapion

通行日
2004/10/30

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




国道49号線中山峠。
以前もレポにしたこの峠道の旧道に更なる旧道があるとの
情報をかっつる様より頂きました。
これまで管理人の中では中山峠旧旧道といえば、
沼上山、鞍手山を挟んで2.5km程北に位置する
二本松街道の楊枝峠(中山峠)のことだと思っていたので、
情報を頂いてまもなく、勇んで出かけたのでした(近いし)。

※この楊枝峠については相互リンク先の「街道web」様で
詳しくレポートされています。
「街道web」→「MENU」→「二本松街道・中山宿→楊枝峠→壺下村」

写真は中山峠の郡山市側にある沼上発電所遠景です。
旧旧道はこの場所から発電所へのアプローチ道路として
分岐しています。
奥に見えるガードレールの切れ間がそれです。




ここで現道・旧道・旧旧道の位置関係をば。
図のようにこの峠には現道(R49)と鉄道(磐越西線)が通っており、
R49の旧旧道・旧道・現道、そして磐越西線の沼上トンネルに加えて
廃止された旧沼上トンネルの合計5路線がひしめき合っているのです。
頂いた情報によれば旧旧道のルートは上図の通りで、途中には
・水準点があること、
・踏み切り跡?があること
・旧橋があること
・峠の手前の直角カーブ
といういくつかのキーワードがあるようです。
まずはA地点よりB地点まで行ってみましょうか。




ガードレールの切れ間からは沼上発電所への道が伸びています。
奥には磐越西線の跨道橋が見えます。




分岐点から見た発電所関連の水路。
奥に見える水路トンネルには煉瓦が使われており、
明治時代に建設された発電所の歴史を物語ります。




さて、旧旧道に戻りましょう。
磐越西線の跨道橋梁名はズバリ「越後街道架道橋」。
国道49号のベースとなっている「越後街道」の名が冠されていることは
ここが旧旧道であったことを証明しています。
そしてこの橋長はそのまま旧旧道時代の幅員も示しています。
一車線、しかも高さ制限もあり到底幹線国道としての
機能を有していないことが明白ですね。




跨道橋を抜けるとすぐに沼上発電所があります。
この沼上発電所、明治32年の操業開始で
猪苗代湖から安積平野への灌漑用水である「安積疎水」の
落差を利用して発電する水力発電所です。
郡山への送電を目的にしたこの発電所は
日本発の長距離送電を行った発電所として、また日本で2番目の
水力発電所として始まった、色々と名のある発電所なのです。




舗装路は発電所の方向に向かって続いていますが、
旧旧道は左カーブで奥へ続いていきます。




2条の轍が奥へ張られたチェーンの奥へと続いています。
早速入ってみましょう!




・・・と意気込んでみたのはいいのですが、いきなりこんなでした(-_-;
どうやら旧旧道をトレースするのは容易ではないようです。
実は藪漕ぎがあることは情報を頂いていたので「やっぱり」感が強いのですけど。
しかし本来の道筋と思われる箇所から少しだけ右(西側)にずれた箇所が
なにやら人一人分だけ刈り払われています。
なんだ?これは・・・





本来の道筋はすっかり笹薮に覆われており、仕方なく刈り払われた
草が無いところを進むも正面に道が無くなり行き止まり・・・と思ったら
道は線路側(進行方向左側)へ直角に曲がっており、そのまま進むと
磐越西線の築堤の袂に出ました。
そしてそこには境界標が。
どうやらこの境界標を管理するために草が刈られているようです。
JRとの土地境界標でしょうか。
そうだとすればここが旧旧道と鉄道との境界線ということになりますね。




図解をするとこんな感じでしょうか。
発電所側から来ると旧旧道の路床跡はすっかり笹薮に覆われて
いましたが、一部刈り払いがされておりそこを回り込むと
境界標地点にたどり着けるわけですね。




さて、これより先の部分は管理されているものが
何も無いらしく、完全に放棄区間のようで
上の写真のご様子です。
と、言うかこれの突破は・・・無理?(-ー;



つづく



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