国道114号線 大柿ダム旧道


その3

国道114号線を浪江町内から浪江町津島地区に向かうと眼下に広がる大柿ダム。
現在の路線は大柿ダムの建設によって山の斜面を橋とトンネルによって抜けていますが、
ダムが出来る前は現在はその湖底にあたる請戸川沿いを抜けていた道でした。
旧県道50号浪江三春線との交差点にある大柿橋の旧橋と共にレポートします。



※注意!
ここでレポートしている旧大柿橋、バイパストンネル等は現在はダムの底に沈んでいる、または
ダムの施設としての理由から立ち入り禁止となっています。
特に旧橋とその先の旧道は普通はダムに沈んでいる区間の為非常に危険です。
絶対に入らないで下さい。


↓↓↓大柿ダムの場所↓↓↓
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↓↓↓旧大柿橋の場所↓↓↓
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↓↓↓大柿ダムバイパストンネルの場所↓↓↓
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通行日 2003年6月7日
走行レポート



今回のレポートに関する実際の調査部分を示した地図を作成してみました。
調査部分に関する地図はこちら
地図内の番号、名称等をクリックすると該当場所にジャンプできます。
※あくまで概略なので参考程度にご覧下さい、実際とは異なる場合があります。




ゲートから先に進んで見ます。
さすがに普通はダムに沈んでいるということもあり、路面は荒れています。
しかしこのあたりは満水時に沈む程度なのかそれほど泥も堆積していません。




川を見るとなにか荒涼とした感じを受けます。




現道の大柿橋が見えてきました。
旧県道と旧国道の交差点間近です。
ここには白看が残っていました。
幾度と無く水没、浮上を繰り返したその標識は見るも無残に荒れていました。
標識を拡大する




ここが旧県道50号と旧国道114号の交差点です。
旧大柿橋は右方向です。
このあたりになると泥の堆積もひどく、異臭もしてきます。
まずは右方向から検索してみましょう。




4地点
旧大柿橋です。
欄干は先ほどのように現道の橋脇に移設されているのでありません。
橋の向こうには旧道の道筋が続いています。

(旧)「大柿橋」 竣工 1934年4月(昭和9年4月)




欄干は相当老朽化が進んでいるようで、鉄骨がむき出しになりひしゃげてしまっています。
橋の上には泥が堆積しているので、その下にある橋の状態がどうなっているのか
まったく分からないので危険です。




旧橋から現道を見ます。
橋脚の下1/3程のところから色が変わっているのが分かるでしょうか?
そこが満水時の水位だと思われます。
現在の場所より少し高い位置です。




橋の先に進んで見ましょう。
路面は相変わらず泥が堆積しておりあたりには異臭が漂っています。




路肩の石垣は現道時代そのままを良く伝えています。




こうして進んでいると除々に水面が近づいてくるのが分かります。
いつその瞬間が訪れるか・・・緊張が走ります。




このあたりに来ると不意に足元に「グニュッ」とした感触と共に
足が沈む感じがしたので一瞬ハッとしましたが・・・
どうやら舗装路の上に泥が堆積しているらしく、一定以上は沈まないようなので
慎重に一歩一歩足を進めていきます。
こういう部分をある意味少しは予想していたので長靴で来ていました。
う〜ん、やはり用意はしすぎということはないですね。





ここには元橋があったような遺構がありました。
対岸に見えるのは橋の付け根?
ちなみに手前側はこんな感じです。


そしてついに・・・



つづく



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