旧国道150号線 大崩海岸

その4





↓↓↓大崩海岸の場所↓↓↓
mapion

通行日 2007年4月13日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




元祖・石部洞門。
いざそのご尊顔をば!


●石部洞門●



大崩海岸探索を締める最後の洞門、
「石部洞門」
昭和初期らしい装飾が施された立派な
佇まいを見せる初代・石部洞門です。
崩落防止か、洞門入り口の山側には垂直の
コンクリ壁がそそり立っています。




中央にしっかりと取り付けられた扁額は
石造りのこれまた立派なもの。
「工竣月貮年八拾和昭」
この大崩海岸の繰り返される崩落に抗い始めたのは
およそ62年前。
しかし、この抵抗が僅か29年後に潰えてしまうとは
誰が想像したでしょうか?




石部洞門内部。
予想以上に侵食が進んでいるようでした。
しかし、路面状態はこれまで見てきた洞門の中で最も良く
初代の意地を見せた、と言った所でしょうか。
中央には何の用途か分からないホースのようなものが
一直線に反対側の出口まで続いているようです。




波によって支柱は朽ち果て、
見るも無残な姿を晒しています。




支柱の間から。
海上橋との対比がなんとも言えない郷愁を誘います
海の上の”子”を見つめる年老いた親の如く・・・



石を蹴落としてみました。
高さ確認用。
ズボンに植物の種がいっぱいww
(WMV形式、787KB)




天井にも亀裂が入っており、表面も荒れています。
寿命は刻一刻と迫っているようです。




進むほどに荒れがひどくなる洞門。
昭和46年まではここを大型車も通ったんでしょうが、
やはり旧規格の2車線では少々厳しそうです。




支柱の1/3程が抉れて鉄骨が剥き出しになっています。
非常に痛々しい・・・




支柱・壁面・路面の荒れが酷くなってくると洞門の終点です。
もちろん洞門の外は既に終わっています。




崖。
反対側の洞門など確認しようも無い大崩落。






ここで少々無理をして崖に登ってみました。
ご覧のように植物が密生しており先の視界はあまり効きません。
もちろんここを進む、など愚の骨頂なので進みません。

足元は巨大な岩石がゴロゴロと大量に路面に覆いかぶさっており、
そこに植物が密生している為、非常に足元が悪く
かなり危険です。
一歩間違えれば崩落を誘発して「死」、です。
くれぐれも真似しないように。


それにしても・・・
現代の洞門が直線で構成された味気無い作りであるのと対象的で、
天井から支柱へと続く部分の曲線がなんとも言えない
美しさを醸し出しています。




さて、こちら側も長居は無用ですね。
足早に来た道を戻ります。

・・・あれ?誰か呼んだ・・・??
振り返っても誰も居ない、居るわけ無い・・・

・・・・・・・・・・・・。

・・・じっくりと廃洞門も堪能したし、早く脱出せねば!・・・ね。



つづく


その1 その2 その3 その4 その5




道部屋に戻る

トップに戻る