県道6号線 三森峠旧道 FINAL

その4

寂れた旧道の姿、峠のトンネル、管理人にとって
常にBEST OF 旧道だった三森峠。
そんな三森峠もついに・・・It's FINAL!




↓↓↓三森峠の場所↓↓↓
mapion

通行日
2005/04/24

走行レポート


以前のレポをご覧頂くとより楽しめます。
こちらからどうぞ↓
前々回レポ(2001、2003年)
前回レポ(2003年)


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




土の地面に刻まれた無数の雨筋。
そのどれもがかなりの凹凸となっています。




湖南側同様にこちら側にも随所にこういった
土盛りがあります。






そして車で訪れる人?にとっては最大の難関であろう区間。
敷かれた土の表面が水流で大きく抉れて
深すぎる溝を形成しています。
試しに溝に下りて見ました。
軽く膝下ぐらいまでありますね(^_^;




そこを過ぎると路面は一気に安定に向かいます。
現道時代から非常に高幅員な区間。
しかし完全に以前の雰囲気が失われてしまっている・・・
(写真にマウスを乗せてください)




最期のヘアピン。
以前はガードレールがあったので良く見えませんでしたが、
ここは沢を暗渠で越えています。
そしてこの沢を越えれば・・・




峠までの直線です。
奥の明るくなっているところが峠です。




そして峠へ到着です!
峠前の広場には以前あった工事用のプレハブは既に無く
かつての静けさを取り戻しつつありました。
しかし・・・






春の穏やかな日差しの中、三森隧道の坑口は
滑らかな斜面と化しているのを確認しました。
両側完全閉塞。
地域住民の悲願だった三森峠の車道開通、
最初の嘆願から開通まで実に83年にも及ぶ年月を要した
旧隧道は開通から43年目にして再び土に還りました。




隧道が無くなっても登山道の案内だけは残っていました。




隧道と共に峠にあり続けた「峠の茶屋」も既に無く、
その石垣の基礎(土台)のみが淋しく残っています。
茶屋前にあった松の木だけが健在でした。




その根元にあった古ぼけた標柱。
この場所で茶屋を構えていた方のお名前でしょうか。





あんなにも生々しかった茶屋の廃墟も
跡形も無く消え去り更地に。




何も無くなってしまった峠。
隧道も、茶屋も。
峠の開通時、いったいどれだけの人が沸いたのか。
どれほど待ち望まれたのか。
心霊スポットと呼ばれたこともあった。
思えばこの旧道がここまで「旧道探索」というものを
燃えさせてくれた偉大なる存在でした。
ひび割れたアスファルト、生い茂る雑草、苔むした石垣。
そして旧隧道。

・・・もう賢明な読者様なら気付いてるかと思いますが、
マピオン地図ではすでにこの旧道は抹消されています。
つまり三森旧道は三森隧道の閉塞と共に完全に死んだのです。

一体以前から行われていた法面工事はなんだったのでしょう?
全ては隧道を埋め戻すためだったのか?
それだけのためにあそこまで大規模な工事をする必要があったのか?
そんな色々な思いが交錯する中、峠を後にしました。

この旧道区間、レポとしてはこれで最期になるでしょうが・・・
いつか、また!!



(完)



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