国道49号線 鳥井峠 旧道

その2


国道49号線の奥会津地方の旧道群は東から七折峠旧道&旧旧道、
藤峠旧道、車峠旧道とレポートしてきましたが、旧道もついに県境へ到達。
福島県内のトリを勤めるのは今回ご紹介する鳥井峠です。
峠は福島県と新潟県の県境となっており、現在の道路への改築時期は
他の峠と同時期だと思われます。
にわかには幹線国道の旧道だったとは信じがたいのはこれまでの峠同様、
そして峠にはさらに信じがたいものが・・・!




↓↓↓鳥井峠の場所↓↓↓
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通行日 2003年10月11日
2004年10月10日

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




さっそく登っていきますかね、旧鳥井峠へ。
入り口部分にある看板には
「他村の者が勝手に三菜・きのこ等を取るな!」
という内容でした(^^;




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旧国道に少し入っていくと見える構造物、
「宝坂地区簡易水道第1配水池」という施設です。
竣工は昭和60年のようですが、それ以前は井戸水だったのでしょうか。
まわりはすっかり草に取り囲まれて
あまり人は来ないようですね。
(写真にマウスを乗せると銘板が拡大できます。)




旧国道を進みます。
2本の轍だ細々と山奥に続いています。




ところどころに写真のように切り出した木が重ねてありました。
林業、というほどの量では無いので地区の方が
生活に使う分だけ切り出しているのかな?




対向車が来たら離合にも困るような道が淡々と続きますが、
国道時代はもう少し道幅はあったようです。
少なくとも普通車同士の離合は出来たでしょうね。




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少し進むと、その証拠足るべき風景がここにはありました。
これは進行方向と逆、振り返って撮影したものです。
轍から少し離れた生い茂る草むらの中に
傾き、錆び付き、それでもなお「九十九折れに警戒せよ!」と。
もし標識の場所が本来の路肩だとすれば
この場所では大体2車線はあったのでは?




山道には付き物の廃車。
いったいいつ頃うち捨てられたのか・・・




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道は九十九折れを繰り返しながら
ぐんぐんその高度を上げていきます。
そして第2配水池。
ここからは右方向になにかの道が通じていたようです(廃道)




第2配水池を越えると急激に植物がその勢力を増して
ついに車幅よりも狭くなってしまいました。
車で草を押し広げるようにぐいぐい進んでいくの図。
草で見通しが悪い上に、グネグネと急カーブを繰り返す旧国道。
「まぁ、こんなとこで来ないだろうけどもし対向車来たらヤバイなー、フフッ」
などと独り言を言いつつ、この写真を撮影したのですが・・・
あれ?奥になんか映って・・・




!!!!!
わー!!!対向車だー!ウワーイ!・・・\(T∇T)/
ど、どうする!?
ズンズン進んでくる対向車(オジサン)

しばらく呆然とするもとりあえず下がるしか無いようです・・・
で、バックミラーを見ると・・・見えん(汗)
草が生い茂って後ろがあんまり見えないんですよ、これが。
バックミラーと目視を繰り返しつつ慎重にバック開始。
ガサガサと車体を擦る植物の音、さっきは「道を切り拓いている」という
感覚から恍惚感に浸っていた音もバックとなると・・・
(ちゃんと道が辿れているのか、路肩方向にずれているのか分かりません)
手に汗握るバックでした・・・




先ほどの第2配水池のところで離合、管理人もオジサンも
無事に通過できましたとさ。
写真は道を下っていくオジサン。
実際にバックしていた時間は3分程でしたが、怖さはひとしおでした(T_T)
さて・・・では気を取り直して峠へGo!



つづく


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