国道252号線 六十里越

その3


六十里越は南会津郡只見町と新潟県魚沼市の境に位置する峠です。
日本国内でも屈指の人造湖、田子倉湖を見下ろしながら
山を縫うように険しい道を行く国道は冬季は豪雪に見舞われ
一年の約半分が冬季閉鎖となっています。
そんな六十里越の福島県側を”さら”っとご紹介します。





↓↓↓六十里越の場所↓↓↓
mapion

通行日
2003/07/06

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




田子倉駅を過ぎてしばらく進むと2番目に長い「白沢トンネル」
のご登場です。
え?左側の草むらの中にあるヤツ?
えーと、なんでしょうねw




白沢トンネル。
沿線のトンネルにしては幅員も広く、
完全に2車線分の断面があります。
いたってシンプルな坑口で意匠なども皆無のトンネルは
完全にその機能のみを追求した形になっています。
ただ・・・トンネル内がカーブしていて反対側が
まったく見えない上に照明が無いので
トンネル内は鉄道のトンネルのように暗黒の世界が広がっています。




ちなみに草むらの中のものの正体は・・・
この時はなぜか近づいてみなかったんですよ(^_^;
なぜ近づかなかったのか失念してしまったんですが、
トンネルの入り口部に見えて仕方有りません。
旧白沢トンネル?なんでしょうか・・・
次回行ったときには見てみることにします。




真っ暗な白沢トンネルを抜け、少し行くと
ここ六十里越国道の開通記念碑があります。
ここに国道としての六十里越が開通したのは意外にも
昭和48年と新しいのです。
(ちなみに鉄道のほうも只見−大白川間が開通したのが
昭和46年となっており、比較的新しい。)
つまり35年ほど前まではこの県境区間は
徒歩道としての旧・六十里越街道が通じていたのみだったのですね。
これを推し進めたのは・・・田中氏かw




田子倉湖に飲み込まれた山々。
幾重にも折り重なる山を見るとここがいかに
険しい場所かというのがありありと分かります。
昔人はこの谷底を延々と歩き続けて山を越えたのでしょう。
絶景なり。




国道はスノーシェッドをひたすら増設中!




この風景・・・巨大な山に一本のスノーシェッドの筋。
物凄い斜面に道路がへばりついてるのがよく分かります。
こんなところに道路を作った人達に脱帽・・・





そして峠の六十里越隧道へ到着です。
福島側坑口はスノーシェッドに覆われています。
スノーシェッドはさらに延長するようで、将来的には
完全にスノーシェッドと続いたトンネルになるのでしょうね。
峠区間全てをスノーシェッドで覆うというのは冗談として、
こうして少しでも多くのスノーシェッドを建設し、春先の雪崩の
危険を回避することで早期の冬季閉鎖解除が出来るのですね。




六十里越隧道内部。
規格は思いっきり昭和40年代のもので
コンクリ舗装の継ぎ目がセンターラインのギリギリ2車線。
歩道のスペースは皆無です。(歩行者がいるかどうかは別として)
たださきほどの白沢トンネルと違い直線な上に
照明も付いているので安心感はあります。




隧道を抜ければそこはもう新潟県。
立派な「新潟県」の県境標識が設置してありました。
(入広瀬村は現在は魚沼市となっています。)
当日は観光バスが止まっており、中年の集団がぞろぞろと
バスに帰ってくるところでした。
旧・六十里越にでも行ってきたんでしょうか?





六十里越隧道新潟側。
白沢トンネル同様、意匠などは特に無い
実用性に特化した外観となっています。
トンネルのポータル部にはなにかの支柱?のようなものが
突き出ていました。
過去には何か付いていたんでしょうか。

ひとしきり峠を満喫して、福島県へ踵を返すことにしました。
六十里越、想像通りの険しい道でした。
そのうち新潟県側も走ってみたいです。


おまけ



峠福島側に少し行ったところにある青看。
峠を越えて最初の大きな市まで100km。
なんかこの場所の険しさが伝わるような、伝わらないようなw




(完)



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