国道252号線 六十里越

その1


六十里越は南会津郡只見町と新潟県魚沼市の境に位置する峠です。
日本国内でも屈指の人造湖、田子倉湖を見下ろしながら
山を縫うように険しい道を行く国道は冬季は豪雪に見舞われ
一年の約半分が冬季閉鎖となっています。
そんな六十里越の福島県側を”さら”っとご紹介します。





↓↓↓六十里越の場所↓↓↓
mapion

通行日
2003/07/06

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




只見町内を走る国道252号線を県境方面へ向かうと、
前方に巨大なダムが見えてきます。
「電源開発株式会社」によって昭和28年に着工され
7年の歳月をかけて昭和35年に竣工した
巨大ダム・田子倉ダムです。
国道252号はここからダム北側の山を巻くように
一気にダムサイトまで駆け上がります。
冬季間はここから先が閉鎖となります。




5分も車で登ればご覧の景色。
山肌に幾重にも刻まれたアスファルトのライン。
奥に見える湖のようになっているところは
田子倉ダムの下流にある、只見ダムによる人造湖です。




登りが落ち着くと現れる田子倉第一隧道。
沿線には隧道が7つありますが、
峠の六十里越隧道以外は全ての隧道で照明が無いので
走行には注意が必要です。
しかも隧道脇にも記されているとおり、大型車はすれ違いが出来ず
また少しでも大きな車両が来ると気を使います。




そしてダムサイト脇にある田子倉第二隧道。
銘板には「田子倉隧道」とだけ記されています。
第一隧道と違いポータルに多少の装飾?が見られます。




隧道に入らず写真左方向に行けば
そこはもうダムサイトの駐車場になっています。




田子倉ダム上部です。
田子倉ダムの提体上は半分ほどまでは
自由に歩くことが出来ます。




田子倉ダム上からの眺め。
写真奥には先ほどもみえていた只見ダム、
最奥の尖った山は会津蒲生岳でしょうか。
下には田子倉発電所の変電所も見えます。
そして写真左側、只見川に沿っている道が国道252号線。




田子倉湖側。
むりやりなパノラマ写真をお楽しみ下さい(^_^;
(実際の見え方とは若干異なります。)
総貯水量では徳山ダム(建設中)、奥只見ダムに次いで
第3位となっているこの田子倉ダム。
これだけの水量を今、自分が立っているこのコンクリの塊で
支えてるんだなー、と思うとなんか凄い(笑)
この湖の下にはダムと湖名の元となった「田子倉」の集落が沈んでいます。




ダム駐車場の隅に田子倉第二隧道の脇道があります。
隧道が抜けている山の脇をすり抜けるように続く脇道。
何か旧道チックですが・・・




すぐに田子倉第二隧道の出口脇へ出ることが出来ます。
その出口には「若宮八幡神社」があります。
神社への参拝用ルートとして整備されているのでしょうか。

湖に沈んだ約50戸の田子倉集落では主に狩猟をして
生活をするいわゆる「マタギ」の集落であったようで、
マタギ達の信仰対象だった「山の神」を祭ったのがこの
神社のようです。
元は田子倉の集落にあったようですが、
ダムによる水没を免れるためここに移設したようです。



つづく



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