国道252号線 六十里越

その2


六十里越は南会津郡只見町と新潟県魚沼市の境に位置する峠です。
日本国内でも屈指の人造湖、田子倉湖を見下ろしながら
山を縫うように険しい道を行く国道は冬季は豪雪に見舞われ
一年の約半分が冬季閉鎖となっています。
そんな六十里越の福島県側を”さら”っとご紹介します。





↓↓↓六十里越の場所↓↓↓
mapion

通行日
2003/07/06

走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。





国道を先に進みましょう。
この先トンネルとスノーシェッドが断続的に現れる区間になります。
これは下平隧道。
やはり古い規格で作られているトンネルだけあって幅員は狭いです。
コンクリで施工されていますが一年の約半分が積雪により
通行止めとなるこの区間、融雪による痛みが激しいようで
いたるところでボロボロになっています。




田子倉湖を左に見ながら峠へ。
左側は崖ですが、気休め程度のブロックが等間隔に
設置してあるだけで、心元無さ過ぎですw




名称不明トンネル。
これまでのトンネルとそれほど変わらないですね。
スノーシェッドとトンネルが繋がっている状態が
結構あります。




またスノーシェッド。




そしてまた・・・
さかんにスノーシェッドの増設?が行われているようです。




国道は田子倉湖の湖岸に沿うように
ウネウネクネクネと進みます。
写真のようにかなり長い区間がスノーシェッドで覆われているのも
珍しくありません。
この際だから全区間スノーシェッドで覆って冬季も
通行可能にするのは無しなんでしょうか(^_^;
まあ北側にあるR289八十里越も整備されるようですし無用なのかも・・・
ちなみに八十里越は冬季も通行可能となるようです。




六十里越福島側も半分を過ぎた頃、国道の沿線に
アニメチックな山と空が書かれた怪しい建物が・・・





そう、ここが福島県内でも屈指の秘境駅である
只見線・田子倉駅です。
建物は毎冬の超劇的な豪雪にもビクともしないよう、
太い鉄骨で作られたいわば「スノーシェッド」です。
駅のホームは入り口を入って長めの階段を下りたところにあります。
ホームまで行ってみましょう。




田子倉駅ホーム。
味のある国鉄様式の駅名標があります。
この田子倉駅、アクセス道路(R252)が冬季間通行止めであり
駅で下車しても外へ出れないことから(12月〜3月)は全ての列車が
通過となる特殊な駅で、これまでのレポの通り
付近に民家はおろか道路以外の人工物は一切無い場所にあります。
しかし、実は2001年12月のダイヤ改正で冬季閉鎖になるまでは
冬季も停車していました。
web上には冬季の田子倉駅で下車し、駅寝なんかを
した人もいるようですが・・・(凄)

※2006年2月現在、只見線は会津川口-大白川間で
区間運休が続いています。(この区間然り)
早期の復旧を願って・・・




田子倉駅より。
険しい福島−新潟県境の山々。
こんなところに道路、鉄道などを作った先人達の偉業に
ただただ感服です。




田子倉駅遠望です、写真中央右のスノーシェッドが
駅で、その上を国道が通っています。
駅は両側を長いトンネルに挟まれており、写真左側では
すぐに只見線・六十里越隧道へ入って行きます。
国道の六十里越隧道まではもう少し・・・



つづく



その1 / その2 / その3




道部屋に戻る

トップに戻る