国道371号線 紀見峠旧道

その2





↓↓↓紀見峠の場所↓↓↓
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通行日 2005年8月6日
走行レポート


※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。




紀見峠。
「dark的」な物件は「和歌山県」標識の裏と
奥のカーブの部分にありました。






ハイ、「dark的」な物件といえばこれですね(笑)
なんだか分からない程に錆びてます。
(汚れに見えなくもないですけど)
表面にも穴開いてるし・・・(^_^;
以前mokichiさんに投稿頂いた東京都と対を成す?
西の都府県白看「大阪府」
と、いうわけで思わず記念撮影w





もう一つは電柱に縛り付けられて立っている104タイプ。
橋本と柱本ってなんか似てますよねw
柱本は峠を下ったところにある集落名です。
なんかシール貼ったような跡があります。
こちらも少々痛み気味。

それでは、お二人さん末永くお達者で・・・(T_T)/^^



さて、旧道の続きです。
峠を越えるといきなり鉄道橋のようなトラス橋が現れます。





峠谷川を跨ぐ柱本橋です。
橋の部分は幅員が狭くなっており、いかにも旧規格。
トラス部分の銘板によれば昭和29年の竣工のようです。
トラス自体は昭和14年に出来ていた模様。
さすがに痛んでいますが、親柱も3本残っています。
欄干は後付けでしょうか?




唯一欄干が無い、峠側の一角からなにやら怪しい
横道が分岐しているようです。
橋が出来る前の旧道か?




と、思ったら見える範囲ですでに行き止まりのようでした(^_^;
残念。




旧道の途中にはバス停もありました。




その名も「紀見峠」
そのまんまですねw
橋本市側からやってくるバスはここが終点のようで、
峠を越えるバスは無いようです。
丁度このバス停の袂から紀見峠集落への道があり、
本数も1日5本は確保されているようなので
立派な生活の足になっているんでしょうね。




その峠の集落にはどうやら「腰痛の神様」なる場所があるようです。
(地図上でバス停となっているところが紀見峠バス停)
darkは腰痛持ちではないのでスルー。




木々の合間から住宅地が見えてきました。
R371の橋本市側の沿線には分譲地が多数あり、
えらく「○○台」「○○ヶ丘」といった地名が目立ちます。
見えているのは柱本の集落及び、南海鉄道の紀見峠駅も近い光陽台。




少し車を走らせると、柱本の集落を通ります。
あたりは開けた雰囲気になっており、
峠を越えたことを実感させます。





後は快適路を進むとまもなく現道に合流して旧道は終了します。




あれ?終わり・・・?
と、ここまで来てまだ「アレ」を見てないことに気付いた
darkは紀見トンネルを通って再び河内長野側へ。
まさか・・・撤去された!?







再び河内長野側。
旧道入り口からキョロキョロと超脇見運転(爆)をしながら
探すことわずか5分、写真右側の法面と同化した色合いで
背を向け佇むそれは・・・まさか、これか!?
恐る恐る回り込んで覗き込んでみると・・・





!!
あっ、あったーー!!!!

「アレ」は意外とあっさり見つかりました。
そういえば・・・さっきはこの場所でトラックとすれ違ったんですよ。
それで気付かなかったのかもしれません。
darkが9年程前、ドリキャス使ってネットサーフィン(爆)していた時
見つけてしまったこの「旧旧R170おにぎり」。
これに実際に会えるなんて・・・
かなり感動です。


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ここで旧旧R170おにぎりが残された経緯について少々。

ここ、紀見峠は元々はR170の峠。
現在のR170は大阪府高槻市〜泉佐野市までとなっていますが、
昔のR170は大阪府高槻市〜和歌山県橋本市までの指定でした。
1982年(昭和57年)にR170の泉佐野市方面への延伸に伴って、
河内長野市〜橋本市の区間は橋本市が終点だったR371に編入され、現在に至っています。

一方、紀見トンネルの完成によって峠が旧道化したのは1969年。
この時点で紀見峠は旧R170となり、さらに1982年に紀見トンネル経由の道が
R371になったため峠越えの道は旧旧R170となりおにぎりが残されることとなりました。
以上のことから、厳密にはこの峠道は旧R371ではなく旧旧R170な訳ですね(^_^;

余談ですが、R170が高槻〜橋本として指定されたのは1963年ですから
峠区間がR170であったのはトンネル開通までの7年間だけなんですね。
その6年間の為に設置されたおにぎりが役目を終えてから
現在に至るまで36年間(2005年現在:6倍の期間!)もそこに在り続ける、
というのはなんだか物凄くノスタルジックですね・・・(´ー`)
類似物件が地元にもありますが、こちらも超ノスタルジックw

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表面は錆付き、穴も開いておりほとんど判読不能状態ですが
R170のものであることは確実です。
(どう読んでもR371には見えませんしね)





顔アップ。

さらば、旧旧R170おにぎり、白看達・・・
もう会うことも無いと思うけど
どうか、末永く生き残ってくれ!






その1 その2




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