国道252号線 柳津隧道
その2
国道252号線の旧道にあたる柳津隧道はその名の通り河沼郡柳津町内にあります。
現在は脇に「松倉トンネル」という別名のトンネルが開通しており、
旧隧道はその役目を終えました。
↓↓↓柳津隧道の場所↓↓↓
通行日
2004年 7月 3日 |
走行レポート
※レポート中の写真をクリックすると大きな写真(640×480)が見れます。
*2004年7月3日探索*
ロックシェッド跡のコンクリの法面の上には古ぼけたコンクリと落石防護柵が。
ロックシェッドが出来る前はあちらが元々の法面だったのでしょう。
そうして隧道とご対面。
反対側の坑口は以前、対岸より遠望していましたが
こうして近くで見るとより迫力のある、石積みで門柱を備えた
立派な坑門です。
ポータルには要石もついており、さらに贅沢を言うなら
ロックシェッドのコンクリが邪魔(笑)
コレが無ければ完全なる姿が拝めるのに・・・。
しかしながらシェッドが外されて間もないはずのこの場所、
坑口前には既に大きな石が一つ落ちており、
ロックシェッドは十分過ぎるほど機能していたと思われます。
大きな銘板もついてますね・・・どれどれ
おお!銘板には「柳津隧道」の文字が!
てっきり「松倉隧道」かと思っていたので少しショック(笑)
でもよく考えると「山形の廃道」様の全国隧道リストには
しっかりと「柳津」と記載されていたんですよね。。。(・・;;
擦れて見えにくくなっていますが銘板もこれまた立派、
やはり昔のものは意匠が凝ってて素晴らしいです。
隧道脇にはすぐに只見川の深い緑の流れ。
内部はコンクリ巻きの至って普通の作り。
古い隧道らしく車の通行以外は考慮されておらず、
以前ロックシェッドに書いてあった通り、大型車の離合は辛そうです。
電線のようなものが垂れ下がっていました。
隧道内の明かりは明らかに後付けの蛍光灯のみで
延長が短いので昼間はともかく、夜間は相当に暗い隧道だったのでしょうね。
一部補強用なのか囲いが取り付けられていました。
コンクリはいたるところで白化しており、
また天井には補修の跡?のようなものも見えます。
そして少し進むと閉塞地点へ到達、
本来ならばここが南側の坑口だったはずです。
この地点には水が若干溜まっておりデリネーターも確認できました。
上の写真は明度を上げていますが、
写真には坑口を埋めている土砂、フラッシュに反射しているデリネータ、
そのデリネータが水面にも写っていますね。
そして微妙ですが土砂と隧道の隙間には一点の光が見えます。
まだ、この隧道は完全閉塞ではないようです。
(写真にマウスを乗せるとそれぞれの位置が表示されます。)
どちらにしてもこれ以上進むことは出来ないのでこれにて撤収。
振り返ってみると入り口からたったコレだけの距離でした。
隧道内から見た国道方面。
ほんの数年前まで現役だった隧道はもはや忘れ去られ
国道の脇でひっそりと余生を過ごしているのでした・・・
「柳津隧道」 竣工 1953年5月 延長 154m
*〜*〜*〜*〜* おまけ *〜*〜*〜*〜*
現・松倉トンネル内。
圧倒的な照明でトンネル内はギラギラです。
反対側の路肩は自転車で3台で併走できるぐらい幅があり
非常に安心感のある作りとなっています。
隧道南側では新滝谷川橋が現橋の直ぐ脇に建設中です。
滝谷川橋は幅員が狭く、歩行者自転車用の路肩もほとんどありません。
完全に柳津隧道規格で、隧道内と違い大型車のすれ違いは出来るでしょうけど
結構神経使うでしょうね。
この新橋と松倉トンネルを持ってこの区間の完全な改良と言えます。
(完)
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